2014年3月19日水曜日

アントロポゾフィー医学とは?②

水曜日担当の千田恵子です。

先週に続いて「アントロポゾフィー医学とは?」について、お話しさせていただきます。

この投稿を初めてお読みになる方は 先週12日のブログを先に
お読みいただくとわかりやすいかと思います。

「アントロポゾフィー」という言葉は、ギリシャ語の「人間」を表すアントロポスと
「叡智」を表すソフィアとを合成した語で、シュタイナーが自らの思想を指して使ったものです。

アントロポゾフィー医学が目指すところは、 科学的な通常の現代医学に加えて、
シュタイナーの思想に基づいた世界観、人間観からも 人間の成り立ち、
疾患の成り立ちを洞察し、 それを診断・治療に生かすことにあります。

アントロポゾフィー医学は通常の医学と対立するものではなく、
それを拡張するものです。

さらに、シュタイナーの人間観はその世界観、自然観、宇宙観と
不可分に結びついていますので、 アントロポゾフィー医学では、
人間を周りの自然や宇宙全体との関連の中でとらえて、
それを実際の診断と治療に役立てます。

日本ではアントロポゾフィーは「人智学」と訳されることもあり、
そのためアントロポゾフィー医学は人智学医学
あるいはシュタイナー医学と 呼ばれることもあります。

<来週に続く>





ちょっと堅苦しい内容になっていますが、
しばらくはアントロポゾフィー医学や看護のことを お伝えする場にさせていただきます。

ちょっと気分を変えて・・・ 写真は葦船です。

初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思います。

これは、昨年の5月から6月にかけて アカルプロジェクトの企画で、
伊勢と出雲の遷宮に合わせて 葦船を出雲の日御碕海岸や
外宮の勾玉池に浮かべて 葦船ご神事を行った時のものです。

伊勢と出雲を地図上で直線で結んだところに 大阪の枚岡神社があります。

そこの仲東宮司さんのご協力をいただいて 伊勢で刈り取った葦と
、出雲と大阪で刈り取った葦を 枚岡神社に運び、
そこで二日間かけて葦船をつくりました。

私もそこに関わらせていただきました。

出来上がった葦船は出雲に運んで
日御碕海岸の海底遺跡(数年前に発見)の海上に浮かべて
舞や太鼓、中東宮司さんの祝詞奏上のご神事が執り行われました。

日本は瑞穂の国、豊葦原の国と言われています。
葦は水を浄化します。
争いごとを鎮め、豊かで平和な日本の国になることを
願ってのご神事でした。

アカルプロジェクトの代表としてかかわっておられる
美内すずえさん(「ガラスの仮面」や「アマテラス」の漫画家)の
お声掛けでのご神事でした。

今年は小豆島で、この葦船作りが予定されています。
3月初めに小豆島での葦刈りに参加してきました。

ということで、 シュタイナーやアントロポゾフィーのことと合わせて、
私の日常の関心事も一緒にご紹介させていただく水曜日ということで
続けてお読みいただけたら嬉しいです。

長くなりました。

千田恵子

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