2015年7月30日木曜日

夜の役割

こんにちわ。セラピストの竹元恵美です。

数日前の朝、久しぶりに気持ちよく早起きできたので、

まだ太陽が顔を出す前に、家族を起こさないよう、

そっと一人で散歩にでかけました。

空気が澄みきっていて、静かな中、鳥たちのさえずりだけが響きわたっていて、

清々しさを全身で感じながら、歩いていました。

しばらく歩いていると、雲の隙間から光がこぼれ始めました。

とても美しい幻想的な光景でした。

とても感動しました。

自然界では特に珍しくもなく、いつも当たり前に繰り返されていることでしょう。

何も持たずに散歩に出たので、残念ながら 朝陽を写真に写すことはできていません。

そのとき、ふと思いました。

真っ暗な夜がなかったら、

朝になって明るい陽の光をみても、この感動は味わえないな、と。

夜の役割は大きいなと。

人生もそうなのだろうなと。

真っ暗な夜のように、苦しい時期があるから、

朝の陽の光のような、喜びや楽しみが、

素晴らしいと感動できる。

もし、人生がいつも素晴らしく順風満帆で 、

なんの痛みも苦しみもなければ、

素晴らしさにも気づけず、

ただ当たり前と感じる毎日が、死ぬまで続 き、

なんの喜びも哀しみも感動も感じることは ないのでしょう。

人の冷たさを感じたことがあるから、

人の温かさ、何気ない思いやりが、

当たり前じゃないことに気づけ、感動し、

有り難いと思える。

陰と陽、光と影、朝と夜、喜びと悲しみ、 ネガティブとポジティブ、男と女、、

相反するもの、グレーゾーンも含め、

変化やちがいは、

ジェットコースターのような抑揚を私たち の日々に与えてくれる。

夜明け前の一番暗いとき、

もう朝は二度と来ないのか、

永遠に今の苦しみが続くのか、

と思うかもしれないけれど、

穏やかな陽の光は、誰のもとにも必ずふり そそぐ。

そして夜の暗さも、静かに眠り1日の疲れをとるために必要だし、星が輝くために必要。

変化や違いを嘆くのか、

それとも感動や感謝にするのかは、

自由に選択できる。

お読みいただきありがとうございました。


2015年7月10日金曜日

グリーフセラピー(悲嘆療法)

グリーフセラピー(悲嘆療法)と呼ばれるものがあります。

自分にとって大切な人が亡くなられたことで、後悔や罪悪感など、未消化な思いを抱えておられる方に有効です。


これは、イメージの中で、身近な亡き人の魂との出会いによって、抱えている問題を軽減したり、解決を図ったりできます。





先日、催眠療法を受けに来られた方。

『友人から、ヒプノセラピーはとにかくすごくよかったからと、その日に電話をもらいすすめてもらった』と、
とってもうれしいお言葉をいただきました。


その方は年齢退行療法を受けに来られたのですが、
問診で、親い人の死が、まだ消化されずに大きな心のしこりになっていることが分かりました。

後悔の念や罪悪感から前を向けない状況でした。


そこで年齢退行療法の後に、悲嘆療法も時間がゆるせば行うことをご提案しました。

彼女も、『ぜひお願いします』と。

そして悲嘆療法もセッションの最後に行い、
彼女は会いたかった人の魂と対話をしました。

彼女は、聞けなかった本当の理由を尋ね、伝えられなかった思いを伝え、大切な人からのメッセージを受け取っていました。

たくさんの涙を流した後、

『不思議な感じでしたが、相手の気持ちがよく伝わってきました。やっとすっきりしました』と、
おっしゃられました。


心理学者のユングやフロイトがいう集合無意識(潜在意識の中にある)で、

あらゆる全ての存在はつながっていますので、

催眠下では大切な人にイメージの中で出会い、対話することができます。


すっきりした表情の彼女が、
次のステージに進む姿のイメージは、とても簡単でした。


お読みいただきありがとうございました。