2014年9月25日木曜日

オイリュトミー療法②

千田恵子です。

先週はオイリュトミー療法をご紹介しました。

今回はその続きで「オイリュトミー療法の実際」について。

前回同様「地球人」からの抜粋です。

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オイリュトミー療法は様々な急性、慢性の疾患に働きかけますが、
乳がんなどにおいては主に全身および局所の免疫力や
生命力を向上させるように作用します。

しかし同時に不安感やうつ的症状、失感情症などの心の領域に対しても働きかけ、
内側から生きる意志を強め、病と向き合う内的な精神力を高めるのです。

またアトピー性皮膚炎などにおいても・・・感覚器官としての皮膚はとても繊細で、
例えば神経の緊張や疲労などでアトピーが悪化したりするように、皮膚は心の状態と密接に
むすびついていますが・・・オイリュトミー療法では、皮膚の再生力や免疫力を高めることで
皮膚をいわば外側から強化するとともに、
繊細な心の状態を強め安定させえることで、
皮膚の境界としての機能を内面からも援助するのです。

オイリュトミー療法の適用範囲は広く、胃腸障害やアレルギー性疾患、
糖尿病やリウマチをはじめとする急性、慢性の身体疾患、
ならびにうつ病などの精神疾患などにも働きかけます。

この他にも治療教育の分野や子どもの記憶力や集中力の増進等を
目的とした練習もあり、また予防医学的な目的でも行われています。

オイリュトミー療法にはそれぞれの疾患に対応するエクササイズもありますが、
きほんてきには医師の診断による病状に従って、
個々の患者の症状に応じた練習は行われます。

患者はこの練習を療法士との一対一の対応のなかで定期的に繰り返すことで、
自覚的に治癒の過程に関わり、病気の治癒のみでなく不調和を形づくったこれまでの
習慣や生活のリズムなどを見直して、心身ともに自らを変えていくプロセスに関与します。

ちなみにオイリュトミーはそのホリスティックな作用により、
子どもの調和のとれた成長を促進する目的で、
「教育オイリュトミー」として全世界に900を超すシュタイナー学校での
12年間の必修科目にもなっています。

オイリュトミー療法はドイツ、スイスでは一部、医療保険の適用も認められています。

日本ではアントロポゾフィー医学を取り入れた病院やクリニック、
シュタイナー学校、幼稚園、治療教育施設、
また個人セッションというかたちでおこなわれています。     

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