2014年7月24日木曜日

ヤドリギ療法②

千田恵子です。
 
 
先週末、連休3日間は愛知県豊田市にあるあげつまクリニックでの

セミナーに参加しました。

 

「人間存在における癌の意味」というテーマで

イタリアのアントロポゾフィー医師セルジオ・マリア・フランカルドさんのお話でした。

 

前癌状態についての長い講義のあと、

イスカドールを使っての症例など、

実際にどのようにイスカドールを処方していくかのお話は

興味深いものでした。

 

日本ではイスカドールの処方も何例かみられますが、

まだまだこれからですね。

 

癌の化学療法を受ける方がイスカドールを併用することで

副作用が軽くなった症例があるようです。

 

イスカドール・・・ヤドリギ療法は

リンゴやモミ、カシの木など宿主が何かによって、

どういう癌に効果があるかということも違ってきます。

 

まだまだ勉強不足で充分にお伝えできませんが

シュタイナーのアントロポゾフィー医療があることや、

その癌治療にヤドリギが使われること等、

知って頂く機会になればと思います。


ということで、先週の続きを・・・
「地球人15号」からの抜粋

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アントロポゾフィー医学ではこのミステルだけでガンを治そうとしているわけではありません。

通常ガン治療(手術、放射線、化学療法)を有効に使いながら、
同時にアントロポゾフィー医学的ガン治療を行います。

この両者を有機的にうまく組み合わせて治療を行うことで、
患者さんのQOLを向上させながら、さらなる治療効果や延命効果を
期待することができます。

また、早期がんの治療や再発予防にも有用です。

アントロポゾフィー医学におけるガン治療の大原則は、
①自我の働きを強化する種々の療法
②自我の働きを有効にするために必要な条件となる熱を療法に応用する
という2点です。

具体的には①に関しては自我の強化とアストラル、エーテルバランスの調整を
治療オイリュトミーや種々の芸術療法、そしてバイオグラフィーをもとにして
心理療法やカウンセリングを通じて行います。

これらの療法は全て専門家の助けを受けながら、
患者さん自身が自身の内面と向き合ったり、
また自らの持つ力を利用して行う療法である点に注目されます。

②に関しては、前述の発熱を促すミステル製剤の使用、
局所、温熱療法、また他者によるマッサージや入浴療法などです。

アントロポゾフィー医学の目指すところは、
悪いところを早く見つけて排除するという通常の単なる「医療モデル」ではなく、
心身医学でいう「成長モデル」であり、健康生成論(サルートジェネシス)的モデルでもあります。

病からの肉体の回復、強化はもとより、さらに病気を契機にそれをどれだけ精神や魂の成長にも役立てるこtができるか、ということを問題にしています。

結果的に死に至るような病でも、その直前案でやるべきことがたくさん残されています。

アントロポゾフィーの考えを基盤にもつこの医学は人が生まれてから死ぬまでの全てをカバーし、
そしてその後に関しての示唆まで持っています。

この医学体系の中には真の意味での「スピリチャルケア」まで含まれています。

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